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2013年のお知らせ

涌井広道助教が日本高血圧学会YIA優秀賞を受賞しました.

2013.11.11
涌井広道助教が,第36回日本高血圧学会総会において,「アンジオテンシン受容体結合分子に着目した病的刺激下における血圧調節」の研究成果によりYoung Investigator’s Award優秀賞を受賞しました.
平成25年10月25日(金)に開催された総会にて授賞式が行われました.
この賞は独創的な研究の奨励と若手研究者の育成を目的としており,国内で行われた高血圧学に関する研究でこの1年間に発表された優秀論文のfirst authorで40歳未満の個人に贈られるものです.
日本高血圧学会は,1978年に金子好弘氏(本学名誉教授)によって創設され,高血圧を中心とする研究,啓蒙活動,学術集会の開催,ガイドライン策定などを通じて国民の健康増進に大きく寄与してきた学会です.

細田順也助教、石川利之准教授らが、ベネチア国際不整脈学会にてアジア最優秀演題賞(Best Abstract Award for Asia)を受賞しました。

2013.11.06
細田順也助教、石川利之准教授らが、2013年10月27日~29日にイタリア・ベネチアで行われたベネチア国際不整脈学会(Venice Arrhythmia 2013)にて、植込み型心臓デバイス留置側における鎖骨を乗り越える表在血管発達の臨床意義に関する発表を行い、アジア最優秀演題賞(Best Abstract Award for Asia)を受賞しました。


涌井広道助教,出島徹博士,田村功一准教授ら(GR)の研究成果がCardiovascular Research誌 (ヨーロッパ心臓病学会誌)に掲載されました

2013.11.05
涌井広道助教,出島徹博士,田村功一准教授ら(GR)の研究成果がCardiovascular Research誌 (ヨーロッパ心臓病学会誌)に掲載されました
(Wakui H, Dejima T, Tamura K, et al. Activation ofangiotensin II type 1 receptor-associated protein exerts an inhibitory effect on vascular hypertrophy and oxidative stress in angiotensin II-mediated hypertension. Cardiovas Res. 2013年11月4日Epub).
概要:
酸化ストレスとは,生体において活性酸素種による酸化反応と抗酸化防御機構のバランスが崩れ,酸化に傾いた有害な状態と定義されます.
ヒトはエネルギーとして酸素を利用するために1日に1万リットル以上もの空気を吸いますが,そこで取り込まれた酸素のうち数%が活性酸素へと変化し,抗酸化システムで処理できない酸化ストレスは組織を障害して動脈硬化などの原因となります.

動脈硬化の主な危険因子として肥満,高血圧,糖尿病,脂質異常症,喫煙などが知られていますが,いずれの危険因子も生体の酸化ストレスを増大させることが明らかにされています. したがって,動脈硬化の予防・治療には組織局所での酸化ストレスを効率的に抑制することが重要であるといえます.

研究グループ(GR)は,動脈硬化増悪因子受容体結合蛋白ATRAPを,マウスの大動脈やラット血管平滑筋細胞において高発現させると,病的刺激によって引き起こされる組織局所での酸化ストレスが抑制され,動脈硬化が抑制されることを明らかにしました.

Cardiovascular Research誌のウェブサイトはこちら:
http://cardiovascres.oxfordjournals.org/
*本研究は,厚生労働省「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業」,日本老年医学会,日本学術振興会などの研究補助金により行われました.
また,横浜市立大学先端医科学研究センターが推進している「研究開発プロジェクト」の成果のひとつです.

田村功一准教授らの研究グループ(GR)が生活習慣病を抑制するタンパク質の解析に成功しました!

2013.08.05
前田晃延博士,田村功一准教授ら(GR)は,生活習慣病の発症や進行に関わるタンパク質ATRAP/Agtrap(AT1 receptor-associated protein)が正常なマウスやヒトの脂肪組織に多く存在し,一方,生活習慣病にかかると脂肪組織内のATRAPが減少することを明らかにしました.
実際に,今回作製されたATRAP欠損マウスでは,高脂肪食での飼育下では,内臓脂肪型肥満,高血圧,脂質異常症,インスリン抵抗性(糖尿病)などの生活習慣病が出現することがわかり,さらに,ATRAPを多く発現している脂肪組織をATRAP欠損マウスに皮下移植すると生活習慣病の症状が改善できることを証明しました(図).
本研究は,田村准教授らが米国Harvard大学と共同で単離・同定したATRAPが,生活習慣病の病態基盤に深く関与していることを明らかにしたのみならず,生活習慣病治療における新規標的因子としての可能性を明らかにした画期的な成果です.
※本研究は,米学会誌『Journal of American Heart Association(米国心臓病協会誌 AHA Journal)』に掲載されました(米国時間7月31日付オンライン掲載).
また,研究グループは,ATRAP遺伝子の発現を増強する転写活性化因子の解析にも取り組んでおり,転写活性化に重要な発現制御領域と転写調節因子についても既に明らかにしています
(『Journal of Biological Chemistry(米国生化学分子生物学会誌)』に掲載,2013年5月7日Epub).
これらの研究成果を応用することにより,生活習慣病とその動脈硬化合併症のリスク診断や脂肪細胞移植による新規治療の実現の可能性が期待されます.


記者発表資料はこちら(PDF)

横浜市立大学 先端医科学研究センターの紹介はこちら
http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/res/tamura_2013_07.html

Journal of American Heart Association(米国心臓病協会誌 AHA Journal)のウェブサイト:
http://jaha.ahajournals.org/

Journal of Biological Chemistry(米国生化学分子生物学会誌)のウェブサイト:
http://www.jbc.org/

※本研究成果は,厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業),日本老年医学会,日本学術振興会などの研究補助金によるものです.
また、横浜市立大学先端医科学研究センターが推進している「研究開発プロジェクト」の成果のひとつです.
田村功一准教授らの研究グループ(GR)が生活習慣病を抑制するタンパク質の解析に成功しました!

田村功一准教授が,第5回腎疾患と高血圧研究会において最優秀研究賞を受賞しました. 

2013.07.23
田村功一准教授が,第5回腎疾患と高血圧研究会において最優秀研究賞を受賞しました.  田村功一准教授らの研究グループ(GR)が行いました 心血管病・生活習慣病増悪因子受容体結合蛋白 ATRAPに関する研究成果が,平成25年7月6日(土)に開催された第5回腎疾患と高血圧研究会において最優秀研究賞を受賞しました.

審査結果はこちら [PDF]

涌井広道助教,田村功一准教授ら(GR)の研究成果がHypertension誌に編集部コメント付き論文として掲載されました.

2013.05.27
涌井広道助教,田村功一准教授ら(GR)の研究成果がHypertension誌に編集部コメント付き論文として掲載されました.
田村功一准教授らの研究グループ(GR)が行ないました心血管病・生活習慣病増悪因子受容体(AT1受容体)結合蛋白 ATRAP (AT1 receptor-associated protein)の血圧調節に関する研究成果が, Hypertension誌(米国心臓病協会雑誌 AHA Journal)の6月号に編集部コメント付き論文として掲載されました (Hiromichi Wakui, Kouichi Tamura, et al. Enhanced Angiotensin receptor-associated protein in renal tubule suppresses Angiotensin-dependent hypertension. Hypertension. 2013;61:1203-10).
研究グループは腎尿細管におけるATRAPの機能的意義に着目し,生体において尿細管でのATRAPが生理的なAT1受容体情報伝達系活性には影響を与えずに,病的刺激下で生じるAT1受容体系の過剰活性化を抑制することで,高血圧の発症を抑制する新規システムとして機能していることを明らかにしました.
なお,本研究成果の一部について,涌井広道助教が,本年5月18日~21日にイスタンブールで開催された第50回ヨーロッパ腎臓学会-透析移植学会(50th ERA-EDTA)で報告し,Travel Grant Awardを受賞しました.

横浜市立大学 先端医科学研究センターの紹介はこちら:
http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/res/k.tamura_2013_05.html

Hypertension(米国心臓病協会雑誌 AHA Journal)のウェブサイト:
http://hyper.ahajournals.org/

第50回ヨーロッパ腎臓学会-透析移植学会のウェブサイト:
http://www.era-edta2013.org/

また,本研究に関連して,本年6月にイタリアのミラノで開催される第23回ヨーロッパ高血圧学会では田村功一准教授が講演を行うなど,非常に注目されています.


第23回ヨーロッパ高血圧学会のウェブサイト:
http://www.esh2013.org

# この研究は,厚生労働省「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業」,日本老年医学会,日本学術振興会などの研究補助金により行われました.

お問合せ

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室
〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9 A365
TEL:045-787-2635
FAX:045-701-3738

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