横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室

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横浜市立大学医学部
循環器・腎臓・高血圧
内科学教室


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特集:腎・高血圧グループを更に詳しく知りたい方は
特集:腎・高血圧グループを更に詳しく知りたい方は

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腎臓・高血圧グループの紹介

(文責 横浜市立大学附属病院血液浄化センター長 戸谷義幸)
旧第二内科学(現循環器・腎臓内科学)教室の腎臓・高血圧グループのメンバーに入ることに関して、興味を持っておられる先生方に、当グループの歴史や特徴をふまえて詳しくお話したいと思います。
腎臓・高血圧グループは梅村教授就任後,戸谷が医局長であった平成11年に従来の第二内科腎臓グループと高血圧グループが合併して誕生いたしました。
腎疾患と高血圧疾患は密接な関係があるため両者を同時に診ることは重要であり,さらに,研究面では国際的レベルであるが専門臓器を持たないため,関連施設からのニーズが低く医局員の人数が比較的少なかった高血圧グループと,透析療法など血液浄化を治療手段として持っているため関連施設からのニーズは高いが,研究面では遅れをとっていた腎臓グループは,互いの欠点をカバーし長所を増幅させる形で合体しました。
現在,腎臓高血圧グループは,腎炎やネフローゼなどの腎疾患を始めとして,4000万人の疾患人口を抱える高血圧症,関連施設だけでなく他科からもニーズが高い血液浄化,さらに高血圧に関連した内分泌代謝疾患や、透析に関連した内シャント手術などの外科的領域も広く守備範囲とし,研究および臨床の両方で多面的に活躍できる医師集団を形成しています。
当グループには毎年10名程の新しい入局者が継続的に加わり,両大学附属病院および派遣病院に約65名,透析クリニックなど他の施設で働いている医師を加えると約100名のメンバーが在籍しています。
メンバーは2つの大学附属病院,13の基幹病院,多数の透析クリニックで活躍している他,県や市などの公的機関にも進出し,梅村教授を中心にそれぞれが強い結束力を保っています。
出身大学や出身地の区別なく、メンバー同士が助け合って切磋琢磨していく基本方針が特徴であり、メンバーの勉学や仕事の環境をいかに整えていくかを常に念頭においています。
そのため、腎臓高血圧グループを自分で脱会したメンバーはほとんどおらず,人数は右肩上がりで増加しています。
しかし、当グループ医師に対する基幹病院や透析病院のニーズは高く,常に需要が供給を上回っている状況です。
以下に,診療,研究,教育,グループ運営,派遣病院などの各項目について詳述いたします。

診療

大学附属病院,センター病院ともに腎臓病,高血圧症,血液浄化療法の適応疾患を中心に診療しており,派遣病院の腎臓内科も同様です。
対象疾患は,
  1. ネフローゼ症候群や急性および急速進行性糸球体腎炎などの腎糸球体疾患
  2. 電解質異常や酸塩基異常を伴う腎尿細管疾患
  3. 糖尿病、腎炎、高血圧など様々な疾患が原因でおきる腎不全
  4. 血液透析や腹膜透析導入を必要とする末期腎不全
  5. 本態性高血圧症および,悪性高血圧などの重症高血圧や高血圧性緊急症
  6. 副腎疾患や甲状腺疾患、腎疾患などが原因でおきる二次性高血圧症
  7. 脳血管疾患、心疾患、腎疾患、糖尿病などが合併しているためコントロールが困難な高血圧症
など多岐にわたります。血液浄化センターでは血液透析,腹膜透析の他、各種血液浄化療法に対応しています。
治療内容は,
  1. 透析導入末期腎不全患者への透析導入
  2. 維持血液透析のブラッドアクセストラブルに対する内シャント造設術、血管拡張術、人工血管置換術
  3. 重症の腎不全患者に対する持続的血液濾過透析療法
  4. 全身性エリテマトーデス,悪性関節リウマチ,成人発症スティル病,血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症候群,ギランバレー症候群,小児川崎病,尋常性天庖蒼,劇症肝炎に対する血漿交換療法
  5. 閉塞性動脈硬化症,薬物中毒,重症筋無力症,高ビリルビン血症,敗血症,重症高脂血症に対する血液吸着療法
  6. 潰瘍性大腸炎,慢性関節リウマチに対する白血球除去療法
など多彩です。

研究

2つの大学附属病院を中心に梅村教授の統括の下,精力的に基礎研究および臨床研究がなされています。
以下にその概要について簡単に述べます。
  1. ゲノム研究
    第一回日本高血圧学会を当教室が主宰(金子好弘教授)して以来の教室の重要な研究テーマである高血圧症は日本人約4000万人が罹患している最多疾患です。
    その9割を占める本態性高血圧の成因の約3〜5割に関与する高血圧成因遺伝子の研究には梅村教授が1989年の2度目の留学以来,教室として精力的に取り組んでいます。
    梅村教授は国のミレニアムプロジェクトの一員として,高血圧成因遺伝子の解析に取り組み,プロジェクト終了後も東海大学,愛媛大学,滋賀医大等と研究を進め,数個の新たな高血圧感受性候補遺伝子を絞り込んでいます。
    現在,センター病院の平和准教授らも加わり,1万人規模の血液サンプルを対象とした研究の他,高血圧感受性候補遺伝子のKOマウスを用いた研究にも取り組んでいます。
    これらの成果をテーラーメイド医療、早期診断や,予防・治療へと応用することが当研究の目標です。



  2. 細胞内情報伝達研究
    附属病院准教授の戸谷を中心に,新たに発見したインスリンシグナル増強因子カベオリンのシグナル活性化機構について細胞および遺伝子操作動物を用いた研究を進めています,カベオリンKOマウスがインスリン抵抗性から耐糖能異常をおこすこと,2型糖尿病モデルマウスにカベオリンを遺伝子導入すると耐糖能が改善することを見出しており,糖尿病遺伝子治療やカベオリン由来ペプチドを用いた糖尿病薬創薬に取り組んでいます。
    これらは循環制御医学の石川義弘教授らとの共同研究です。



  3. 分子生物学的手法を用いた病態解析研究
    附属病院の田村准教授を中心としたグループでは,主にレニン・アンジオテンシン(RA)系各ステップの遺伝子の解析とその臨床応用を目指す研究を進めてきました。
    筑波大学村上元教授,深水教授およびハーバード大学Dzau教授,愛媛大学堀内教授らと行ったアンジオテンシノーゲン,レニン等の遺伝子解析に続き,現在は主にアンジオテンシンIIの1型受容体(AT1受容体)に結合する蛋白質(ATRAP)について研究を進めています。
    ATRAPは受容体に選択的に直接結合し,その機能を特異的に制御する作用を持ち,心肥大,動脈硬化,腎障害等の抑制因子となる可能性がある蛋白です。
    心臓・腎臓。血管等各組織や培養細胞,さらに遺伝子過剰発現マウスやKOマウス,高血圧モデルラット,ヒトサンプル等を用い,ATRAPの役割解明を精力的に行っています。
    附属病院の橋本助教(現在留学中)、吉田助教らを中心とする研究グループは,やはり筑波大学の深水教授らとRA系の各主遺伝子KOマウスやAT1受容体にhomologyのあるAPJ受容体KOマウスを用い,心,腎,血管等においてこれらの系が有す役割の解明を進め,多くの新知見を見出しています。
    APJ受容体KOマウスでは動脈硬化が抑制されることを証明し、APJ受容体刺激伝達系抑制による動脈硬化抑制を目指しています。



  4. 臨床研究グループ
    附属病院血液浄化センター長である戸谷らを中心にした血液浄化療法グループでは,慢性腎不全患者や透析患者さんを対象に地域の透析病院とも連携し,アミノ酸代謝、骨代謝、残腎機能、血圧など様々な病態・治療に関する研究を進めています。
    附属病院田村准教授は血液浄化センターと協力し,閉塞性動脈硬化症に対する血液吸着療法の内皮細胞活性化機序についての研究を行っています。
    さらに,24時間血圧測定法(ABPM)や心拍変動を用いた自立神経活動やQOL解析が,心疾患・腎疾患・高血圧疾患を対象に行われ,その病態の解明や治療効果に関する研究が広く行われています。
    これらは,センター病院の安田准教授・平和准教授や,田村准教授が精力的に行っており,一部は公衆衛生杤久保特任教授らとの共同研究で進められています。
    また,慢性腎臓病(CKD)の進行抑制に関与する薬物や、CKDと心血管疾患との相互関係についての研究が,安田准教授、平和准教授、田村准教授らによって進められています。

教育

腎臓高血圧グループの医師は,内科全般を診る広く総合的な見識と,腎臓・高血圧・血液浄化に関する深く専門的な見識の両者を兼ね備えるべきであり,医師教育の目標としています。
専門分野に関しては,2つの大学附属病院を初め,横浜南共済病院,藤沢市民病院など多くの派遣病院が各主要学会の教育認定病院であり,入局後の専門医教育が行われています。
内科認定医・専門医,腎臓専門医,透析専門医,高血圧学会専門医などを取得するシステムが構築されています。
また,研修医の教育も精力的に行われています。
大学附属病院だけでなく派遣病院の多くが研修指定病院に指定されており,疾患を診るだけでなく,疾患を持った人間を診られるように,患者さんの立場に立った医師の育成を教育方針として掲げています。

グループ運営

循環器・腎臓・高血圧内科学教室の特徴の一つは,その運営が民主的なことであり,腎臓・高血圧グループの運営も多くはグループに任されています。
メンバーが働きやすく,学びやすい環境作り,やりがいある職場作りが重要であり,派遣病院も含め,教室員の意志疎通を行い,その実現に向け動きうるシステムが構築されてきています。
グループの重要事項の決定は,梅村教授を初め,准教授,派遣施設の長からなる委員会で決定し,年3〜4回の全教室員による教室会議で承認され実行されています。

派遣病院

横浜市立大学附属病院,横浜市立大学附属市民総合医療センターの2大学附属病院。
横浜南共済病院, 済生会横浜市南部病院, 横浜船員保険病院,
横須賀市民病院, 藤沢市民病院, 茅ヶ崎市立病院,
秦野赤十字病院, 大和市立病院, 大森赤十字病院,
国際親善病院, 国立横浜医療センター, 長津田厚生病院,栄共済病院の13基幹病院。
上大岡仁正クリニック,望星関内クリニック,文庫じんクリニック,
東神クリニック,洋光台クリニック,横浜南クリニック,
望星藤沢クリニック,花クリニック,追浜仁正クリニックなど多数の透析クリニック。
以上が横浜市立大学旧第二内科学(循環器・腎臓内科学)教室の腎臓・高血圧グループの概要です。
当グループは,ここ十数年で急激にメンバーが増加していますが,現在も発展および改革の途上であり,今だ道半ばです。
全てのメンバーの協力と研鑽を期待するとともに,私たちと一緒に歩んでいただき,国内・外での活躍を目指す先生方の参加を期待しております。

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室  〒236-0004  神奈川県横浜市金沢区福浦3-9 A365  TEL:045-787-2635