横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室

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横浜市立大学医学部
循環器・腎臓・高血圧
内科学教室


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TEL:045-787-2635
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循環器・腎臓・高血圧内科学教室主任教授 挨拶
循環器・腎臓・高血圧内科学教室主任教授就任挨拶〜“心血管腎臓病に克つ”ために〜

1.教室主任教授就任にあたりまして

 この度,梅村敏本学名誉教授の後任といたしまして,平成28年10月1日付にて横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学教室主任教授に就任いたしました田村功一です.
どうぞ宜しくお願い申し上げます.

 私は本学昭和63年卒業ですが,医学生時代には,当時実家のありました蒲田から大学までの通学の往復の電車内で”Harrison’s Principles of Internal Medicine, 10th edition”を読破し学問としての内科学への探究心が膨らむのを強く感じ,また,浦舟の旧校舎での医学祭実行委員長を担当して“社会的”経験を積むとともに,バドミントン部,ラグビー部で体を鍛えつつ”One for all, all for one”の重要性も学びました.
将来内科学専攻を視野に入れている医学生の諸君には,是非医学生時代には心身ともに鍛え,かつ,Harrison's Principles of Internal Medicine やGoldman-Cecil Medicineなどの内科学の英文原書も活用して勉強いただければと思います.

 さて,循環器・腎臓・高血圧内科学教室の前身である内科学第2講座(第2内科学教室)は1955年守一雄初代教授に始まり,1973年に就任の金子好宏第2代教授らが1978年に日本高血圧学会を創立し,1987年就任の石井當男第3代教授,1998年就任の梅村敏第4代教授へと高血圧をはじめとした循環器病・腎臓病の臨床と研究の発展が引き継がれ,前任の梅村敏教授の在任中に循環器・腎臓内科学教室(病態制御内科学)となりました.

 私は,石井當男教授時代に入局し,大学院在学中には,循環調節系レニン-アンジオテンシン系の分子生物学的研究の指導を受けるために筑波大学農学研究科村上和雄教授(後に学士院賞受賞),深水昭吉講師(後に教授)の研究室へ国内留学し基礎研究に没頭しました.
大学院修了後も日本学術振興会特別研究員(PD)として筑波大学で習得した実験解析手法や遺伝子発現改変マウス(アンジオテンシノーゲンノックアウトマウス)を当教室に導入して循環調節系遺伝子発現調節及び受容体情報伝達系の基礎研究を続けました.
村上和雄先生からは,研究を進める上での“From molecules to the whole body”の重要性を学ぶことができました.

 その後日本学術振興会海外特別研究員として当時Harvard大学循環器内科Victor Dzau教授(現在は米国医学アカデミー: National Academy of Medicine会長)の研究室に海外留学し,循環調節系遺伝子発現調節の研究,動脈硬化症に対する遺伝子治療研究,およびアンジオテンシンII受容体結合因子(ATRAP)の単離・同定研究に従事しました.
帰国後は藤沢市民病院での地域医療・救急医療・臨床研究に従事し,大学に復帰後は現在の研究の三本柱を含めまして,研究,教育,臨床にと日々研鑽を積んで参りました.

 私どもの循環器・腎臓・高血圧内科学教室に関連する代表的な疾患は,高血圧,脳心血管病,腎臓病です.
国内での高血圧の罹患患者数は4300万人で成人の2.5人に1人,また,脳心血管病による10万人当たり死亡数は250人で悪性新生物の280人に匹敵し,さらに慢性腎臓病の罹患患者数も1330万人で成人の8人に1人になり,三大国民病に対峙していると言っても過言ではありません.
そして,高血圧,脳心血管病,腎臓病の三つの病態は,病態機序のレベルで互いに密接に関連し,また,同じ患者さんに併存する場合も多いことが特徴です.
したがいまして,これら三つの病態は,一体的に”心血管腎臓病(病態連関病)”として捉えるべきであり,各病態に対する個別的対応とともに,”心血管腎臓病(病態連関病)”に対する包括的対応が極めて重要であると考えます(図1).

そこで,当教室が目標として掲げる「”心血管腎臓病(病態連関病)”に克つための臨床・教育・研究・地域貢献・行政連携」をより明確にするために, 2017年7月からは,当教室名を,「循環器・腎臓内科学教室(病態制御内科学)」から,『循環器・腎臓・高血圧内科学教室(病態制御内科学)』に改めました.

 幸いにして,私に与えられました職務は,循環器・腎臓・高血圧内科学教室の主任教授として,
1)循環器・腎臓・高血圧内科学における教育および研究を担当し,
2)附属病院循環器内科/循環器病センター内科部門,腎臓・高血圧内科/血液浄化センター,およびセンター病院心臓血管センター内科部門,腎臓・高血圧内科/血液浄化療法部の機能を統括する事です.

 したがいまして,当教室運営にあたりましては,横浜市立大学および附属病院・センター病院の一体的な管理運営を心掛け,“One for all, all for one”の精神で,『医学研究科 病態制御内科学』としての質の高い研究を一層推進し,かつ,『循環器・腎臓・高血圧』の専門医として“心血管腎臓病すべてに克つ”ことを目標に掲げ,横浜市, 神奈川県, そして日本の循環器・腎臓・高血圧内科学領域の診療と研究のさらなる向上・発展に貢献し,また,地域貢献,行政連携を心掛けるとともに,国際化を推進し世界へ向けての情報発信を積極的に行っていく教室とすべく,これからも教室員一同と一丸となって日々努力していく所存です.

 また,心血管腎臓病に立ち向かうための循環器・腎臓・高血圧内科学教室としての到達目標として,創出, 実践, 思いやりの3つを中心に挙げたいと思います.
1)研究:病態の本質解明と診断・治療・予防法の『創出
2)臨床:科学的根拠と患者視点を両立させ,病態連関制御を念頭においた個別的な高度先進医療の『実践
3)教育:『思いやり』を持ち, 病態の本質を究め,国際性に富む医療人の育成
4)大学・地域貢献:YCUミッション・基本方針, 医療政策連携に基づく地域医療貢献

   これらでもって,高価値の研究成果, 最適な医療, 優秀な人材を継続的に提供することを通じて,患者さん・社会に種々の成果を還元する,つまり,”From molecules to the whole body, and to the Society”の実現を目指していきたいと考えます.
   広く全国の医学生や初期・後期研修医の諸君の積極的な参加・入局をお待ちしています.
また,関係各位におかれましては,今後とも一層のご指導ご鞭撻をいただきたく何卒よろしくお願い申し上げます.

(図1)


 

平成29年7月吉日

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学 主任教授
横浜市立大学大学院 医学研究科 病態制御内科学 教授
横浜市立大学附属病院 腎臓・高血圧内科 診療科部長
田村功一
経歴
昭和57年3月筑波大学附属駒場高等学校 卒業
昭和63年3月横浜市立大学医学部 卒業
昭和63年6月横浜市立大学医学部病院 臨床研修医(第2内科, 第1外科)
平成元年6月済生会横浜市南部病院 臨床研修医(循環器内科)
平成元年12月横浜市立市民病院 臨床研修医(麻酔科)
平成3年4月筑波大学大学院 特別研究学生(応用生物化学系 村上和雄教授)
平成6年3月横浜市立大学大学院 医学研究科
(内科学第2講座石井當男教授)修了
平成6年4月日本学術振興会 特別研究員(PD)
平成8年6月横浜市立大学医学部附属病院 第2内科 助手
平成10年7月日本学術振興会 海外特別研究員
平成10年7月Research Fellow, Cardiovascular Research, Department of Medicine, Brigham & Women’s Hospital, Harvard Medical School(Professor Victor J Dzau)
平成12 年6月藤沢市民病院 腎臓科 医長
平成14 年4月横浜市立大学医学部 内科学第2講座 助手
平成16 年4月横浜市立大学医学部附属病院 第2内科 講師
平成17 年4月横浜市立大学医学部附属病院 腎臓・高血圧内科 講師
平成18 年4月横浜市立大学医学部 循環器・腎臓内科学 準教授
平成19 年4月横浜市立大学医学部 循環器・腎臓内科学 准教授
平成22年8月 横浜市立大学先端医科学研究センター サブプロジェクトリーダー(兼任)
平成28年10月横浜市立大学医学部 循環器・腎臓内科学主任教授
(大学院医学研究科 病態制御内科学教授,
附属病院 腎臓・高血圧内科 診療科部長)
平成29年7月横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学 主任教授
(大学院医学研究科 病態制御内科学教授,
附属病院 腎臓・高血圧内科 診療科部長)
学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医,日本内科学会総合内科専門医,日本内科学会指導医,日本腎臓学会腎臓専門医,日本腎臓学会認定指導医,日本循環器学会認定循環器専門医,日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医,日本内分泌学会内分泌代謝科指導医,日本老年医学会認定老年病専門医,日本老年医学会認定指導医,日本透析医学会専門医,日本透析医学会指導医,日本高血圧学会高血圧専門医,日本高血圧学会高血圧指導医,日本アフェレシス学会認定血漿交換療法専門医日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医,日本腎臓学会腎臓専門医・認定指導医
所属学会・学会活動
日本内科学会(評議員),日本腎臓学会(総務委員会委員,学会あり方委員会委員,個人情報保護委員会委員,慢性腎臓病統合データベース[J-CKD-DB]企画・運営委員会委員,学術研究企画戦略委員会委員,評議員),日本循環器学会,日本内分泌学会(評議員),日本心血管内分泌代謝学会(評議員),日本老年医学会(代議員),日本透析医学会,日本高血圧学会 (学会監事,学会プログラム委員会委員,国際高血圧学会 [ISH] 2022京都開催実行委員会委員,評議員,Fellow of the Japanese Society of Hypertension: FJSH),日本抗加齢医学会(評議員),日本アフェレシス学会,日本心臓病学会,日本東洋医学会,日本フットケア学会,日本下肢救済・足病学会,日本脈管学会,米国心臓協会 (American Heart Association: AHA, Fellow of the American Heart Association: FAHA),米国腎臓学会 (American Society of Nephrology: ASN), 国際腎臓学会 (International Society of Nephrology: ISN), 米国内科学会 (American Society of Physicians: ACP, Fellow of the American Society of Physicians: FACP), 米国生理学会 (American Physiological Society: APS), 国際高血圧学会 (International Society of Hypertension: ISH), 米国生化学・分子生物学会 (American Society for Biochemistry and Molecular Biology: ASBMB)
主な受賞歴
平成6年The Young Investigator Travel Award of the 15th Scientific Meeting of the International Society of Hypertension.
平成6年横浜市立大学大学院医学研究科 優秀論文賞.
平成6年横浜市立大学医学会 医学研究奨励賞.
平成12年日本心血管内分泌代謝学会 若手研究奨励賞.
平成13年横浜市立大学医学会 医学会賞
平成15年日本心臓財団・ファイザー「高血圧・高脂血症と血管代謝研究助成」最優秀賞.
平成17年日本脈管学会総会 徹底討論 最優秀賞.
平成20年Publication Committee, ACP Japan Chapter. Evergreen Award of American College of Physicians for Translation of Annals of Internal Medicine.
平成20年日本心血管内分泌代謝学会 高峰譲吉研究奨励賞.
平成22年神奈川県CAPD研究会 最優秀演題賞.
平成24年日本老年医学会・ノバルティス老化および老年医学研究基金 2012年度(第26回)研究助成受賞.
平成24年Special Travel Grant of the 24th Scientific Meeting of the International Society of Hypertension.
平成25年財団法人地域医学研究基金 第5回腎疾患と高血圧研究会 最優秀研究賞.

2.循環器・腎臓・高血圧内科学教室の研究について

 循環器・腎臓・高血圧内科学教室が対峙し,互いに密接に関連している高血圧,心血管病,腎臓病.
これら三大国民病をそれぞれ別個の疾患として対応するのではなく,一体的に“心血管腎臓病(病態連関病)”として捉え,各病態に対する個別的対応ではなく,”心血管腎臓病(病態連関病)”に対する包括的対応の向上を目的とした,基礎研究,トランスレーショナル研究,及び,臨床研究を,教員,指導診療医,大学院生が一体となって推し進めています.

 また,学内の基礎系・臨床系教室,附属病院部門,先端医科学研究センター,次世代臨床研究センター(Y-NEXT)等とも積極的に共同研究や連携を図り,最新の解析技術も積極的に取り入れながら研究を展開しています.
さらに,本学における「国際化」推進のために教室若手の海外研究成果発表や海外研究室留学も推奨・支援しています.

 当教室には附属病院診療科では循環器内科,腎臓・高血圧内科に所属する複数の研究グループがあり,お互いに協力し合いながら,基礎研究では特定の遺伝子や機能分子に着目し,また,トランスレーショナル研究・臨床研究では先進医療や独自性の高い診断技術・治療法に取り組みながら,ともに“心血管腎臓病(病態連関病)すべてに克つ”ための独創性の高い研究を遂行しており,各研究グループからは数多くの英文学術雑誌,国内外の学会・研究会での研究成果発表実績があります.
そして,主任教授がこれら研究グループによる研究活動を統括しています.
詳細につきましては,各研究グループについての説明をご覧いただければ幸いです.

3.循環器・腎臓・高血圧内科学教室の教育について

 “心血管腎臓病(病態連関病)”に対峙する教室としての教育のモットーは,
1)科学的根拠に基づく専門教育と領域横断的な臓器連関教育
2)複数のキャリアパス設定による基礎系・臨床系教室とも連携した研究指導・臨床教育
です.

  1. 学部教育(講義・研究実習)
     心血管腎臓病分野(循環器内科学, 腎臓内科学, 基本的診療技能)を担当しています.
    また,研究実習(リサーチ・クラークシップ) におきましても医学基盤部門委員会を通じて能動的学習を推進し,実習医学生による学会での研究成果発表を推奨しています.

  2. 学部教育(病棟実習)
     病棟実習部門委員会を通じて「屋根瓦方式」での診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)を推進しています.
    実習では,患者に対し, “Student Doctor”として指導医による指導・監督のもと, 「レベル1」水準の医行為実践による実習も推進しており,臨床実習の教育効果や医学生の達成感の向上に結びついています.
    さらに本学における「国際化」の方針を推進すべく,時間帯の英語使用を義務付けた「English Presentation Session」を開始するなど種々の先進的な取り組みを行っています.

  3. 初期研修医教育
     臨床研修委員会との連携のもと, 心血管腎臓病分野の専門医が,科学的根拠に基づく診療と患者個人毎の真の問題を捉える医療を教育・指導しており,症例報告などの学会発表も積極的に参加していただいています.

  4. 大学院・教室員への教育・研究指導
     当教室には毎年多くの博士課程(医学)の大学院生が入学し,各人の希望を尊重して各研究グループに所属して,基礎研究,トランスレーショナル研究,臨床研究(観察研究,介入研究)に携わっています.
    大学院生は附属病院・センター病院所属にかかわらず,大学院生対象の研究カンファランスにおいて定期的に主任教授による研究指導を受けており,大学院生筆頭著者の英文原著論文も数多く刊行され,本学の大学院優秀論文賞,国際・国内学会Grant/Award, 国際・国内研究会優秀賞・奨励賞などの受賞者も多数輩出しています.




4.循環器・腎臓・高血圧内科学教室の臨床について

“心血管腎臓病(病態連関病)”に対峙する教室としての臨床・診療のモットーは,
1)循環器・腎臓・高血圧専門医として, 心血管腎臓病に対する高度先進医療の実践と研究への展開
2)個人の病態評価に基づく治療効果の最適化
です.
  1. 附属病院での循環器・腎臓・高血圧内科学教室としての臨床の特色  心血管腎臓病分野を中心に領域横断的な専門性を活かした高度先進医療を推進しています.
    そのために,附属病院では,循環器内科/循環器病センター内科部門と腎臓・高血圧内科/血液浄化センターとの密接な連携診療による心血管腎臓病に対する効率的な高度専門医療体制を構築しています.

  2. 高血圧学会発祥の教室としての伝統に基づく専門性の高い高血圧診療  当教室の三代前の旧第二内科教授の故金子好宏名誉教授らが日本高血圧学会を創立しました (1978年). そして,その後の歴代の当教室教授を経て受け継がれている臨床高血圧学の伝統に裏打ちされた高血圧に対する専門的診断・治療を展開しています.

  3. 臨床の外部への発信  心血管腎臓病分野を中心に診療ガイドライン作成・普及に積極的に参加しております.
    例えば,これまでにガイドライン作成委員会活動を通じて,日本腎臓学会関係(慢性腎臓病診療ガイドライン2009,慢性腎臓病診療ガイド2012,慢性腎臓病診療ガイドライン2013),日本内分泌学会関係(わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント2016),日本高血圧学会関係(高血圧治療ガイドライン: JSH2009,高血圧治療ガイドライン: JSH2014)などの診療ガイドライン作成に関わっています.

  4. 臨床の三本柱について
     心血管腎臓病に立ち向かうための臨床の三本柱として,
    1. EBM (Evidence Based Medicine)
       科学的根拠に基づく診断・治療方針による診療(診療ガイド ライン重視)

    2. NBM (Narrative Based Medicine)
       患者個人毎の真の問題を捉える診療(多職種チーム医療重視)

    3. テーラーメード医療 (Tailor-made Medicine)
       個人の病態評価に基づく治療効果の最適化を図る診療(分子病態診断,臨床病態診断)

    を中心として,附属病院各診療部門・中央部門,医学部基礎系教室,先端医科学研究センター,次世代臨床研究センター(Y-NEXT)との密接な連携のもと,領域横断的な臓器連関制御治療を含めた心血管腎臓病に対する高度先進医療を教室員が一体となって推進しています.

5.循環器・腎臓・高血圧内科学教室の大学附属2病院体制と協力施設の紹介について

2つの大学病院
 横浜市立大学の病院には,金沢区福浦の医学部附属病院と南区浦舟町の市民総合医療センターがあります.
大学附属2病院を合わせると合計1300床以上のベッド数となり,スケールメリットを生かした両病院の一体的運営に循環器・腎臓・高血圧内科学教室は重要な役割を果たしています.
また,診療の専門性における機能分担もはかり,例えば循環器内科では,横浜市立大学附属病院(福浦)において不整脈や心不全を中心とした診療,横浜市立大学附属市民総合医療センター(市大センター病院)では虚血性心疾患を中心とした診療に重点をおいています.

 そして,附属病院(循環器内科/循環器病センター内科部門,腎臓・高血圧内科/血液浄化センター),および市大センター病院(心臓血管センター内科部門,腎臓・高血圧内科/血液浄化療法部)における当教室の診療科の運営にあたっては,
  1. 患者視点, 医療政策に基づく, 最適な高度先進医療の実践
  2. 心血管腎臓病の医療を担う人材の育成
  3. 研究・教育・臨床のバランスと個性・多様性の重視
  4. 若手のやる気, 中堅の成長, ベテランの飛躍の支援
 を推進していきます.

 また,教室全体の運営については,心血管腎臓病に立ち向かうため, 循環器内科,腎臓・高血圧内科が一体となり, 大学附属2病院に加えて25協力施設へ循環器内科,腎臓・高血圧内科合わせて200名以上の教室員が常勤医師スタッフとして勤務しており(平成29年現在),毎年本学をはじめ多くの大学から10-20名程度の新しい教室員の先生方を迎え入れています.

 循環器・腎臓・高血圧内科学教室の教室員数は300名以上,教室員と同門会員を合わせた総数は約620名となります(平成29年現在).
そして,関連する各施設では,それぞれの専門医が連携して診療に力を尽くし,また大学附属2病院と連携して,臨床研究を一体となって推進するなど,地域医療の維持・発展,および臨床におけるエビデンス構築の推進に大きく貢献しています.
さらには,国内外の臨床・研究施設(国立循環器病研究センター,シンガポール国立大学-Duke大学共同医学大学院など)での研修・留学,あるいは本学との正規の人事交流制度を活用しての厚生労働省(医系技官),国立研究開発法人日本医療研究開発機構,AMED)(正規職員)での一定期間の勤務の選択肢もあり,診療手技研修,臨床・基礎研究,行政・政策連携を含めた幅広い経験を積むことが可能です(図2).

 これからも新専門医制度対応の指導体制・専門医教育,および複数キャリアパス, 十分な意思疎通に基づき, 本学の基礎系・臨床系教室,大学附属2病院,25協力施設,国内外の人事交流・研修・留学先施設と密接に連携した研究指導・臨床教育・領域横断的診療をさらに推進していきます.


大学附属2病院および協力施設,人事交流・研修・留学先施設の例(平成29年現在):

1)横浜市

2)神奈川県

3)東京都,静岡県

4)人事交流・研修・留学先施設の例
(図2)


6.初期研修医ご希望の方へ

内科学は医学-医療の基本かつ必須の学問であり,全ての研修医にとって必修であるのは言うまでもありません.

 私どもの循環器・腎臓・高血圧内科学教室に関連する代表的な疾患は,高血圧,脳心血管病,腎臓病です.
国内での高血圧の罹患患者数は4300万人で成人の2.5人に1人,また,心・脳血管疾患による10万人当たり死亡数は250人で悪性新生物の280人に匹敵し,さらに慢性腎臓病の罹患患者数も1330万人で成人の8人に1人になり,三大国民病に対峙していると言っても過言ではありません.
そして,高血圧,脳心血管病,腎臓病の三つの病態は互いに密接に関連し,同じ患者さんに併存する場合が多いことが特徴です.
よって,これら三つの病態は一体的に”心血管腎臓病(病態連関病)”として捉えるべきであり,各病態に対する個別的対応ではなく,”心血管腎臓病(病態連関病)”に対する包括的対応こそが重要であると考えます.

 その点,循環器・腎臓・高血圧内科学教室(循環器内科,腎臓・高血圧内科)での研修で経験する疾患範囲は“心血管腎臓病”を中心に広範囲であるのみならず,プライマリーケア的内容から専門分野まで広く学ぶことができます.
したがって厚労省で指定している研修項目が広く経験でき,研修効果の高い研修ができるという特徴があります.

 循環器・腎臓・高血圧内科学教室(循環器内科,腎臓・高血圧内科)で研修することにより,医師、内科医としての基礎を身に付けられるように,初期研修システムを作成しました(本学の臨床研修制度では,一定期間毎に循環器内科,腎臓・高血圧内科のどちらかを選択して臨床研修を行っていただきます).
多くの初期研修医の方々に,是非実際に当教室での研修を行っていただければと思います.
皆様の若きエネルギーに応える研修体制でお待ちしています.

7.入局/後期研修ご希望の方へ

 循環器・腎臓・高血圧内科学教室(循環器内科,腎臓・高血圧内科)では,医学部卒業後2年以上の初期臨床研修を終えられた方の大学院入学,後期専門研修,入局者を募集します.
大学院に入学希望される方は勿論のこと,そのまま後期専門研修医として循環器・腎臓・高血圧内科教室に入局する方も歓迎いたします.

 神奈川県は対人口あたりの医師数が東京都に比べて少ないためポストが豊富にあり,将来性が高いと言えます.
関連・協力病院の多くは神奈川県内基幹病院ですので,自宅からの通勤が可能です.

 循環器・腎臓・高血圧内科学教室(循環器内科,腎臓・高血圧内科)として男女共同参画を推進し,また,出産・育児時期の女性医師支援のため,勤務時間や負担を少なくしたワークシェアリング可能な関連病院も用意されています.
従って,循環器・腎臓・高血圧内科学教室(循環器内科,腎臓・高血圧内科)の教室員となった医師の満足度は高く,教室をやめる方が極めて少ないのが特徴です.

 入局者も全国60以上の大学出身者から構成されています.
当科ではすべての医局員がすぐれた臨床能力をもち,さらにすぐれた研究者であることをモットーに,入局希望者には内科医として大学病院または一般病院で臨床研修をしていただくことを基本としています.
またこれが達成できるようなシステムが出来上がっています.

 一般的には,入局後,大学または基幹病院で1〜3年の周期で後期専門研修を行っていただき,様々な疾患,病態,手技を身につけ,より完成された医師となることを目標としています.
また内科認定医,内科専門医をはじめとする各学会専門医の取得をしていただきます.
将来的にはキャリアーを上げ,大学の教員職,総合病院の部長を目指すことも十分可能ですし,希望により開業することもできます.

 さらに,国内外の臨床・研究施設(国立循環器病研究センター,シンガポール国立大学-Duke大学共同医学大学院など)での研修・留学,あるいは,本学との正規の人事交流制度を活用しての厚生労働省(医系技官),国立研究開発法人日本医療研究開発機構,AMED)(正規職員)での一定期間の勤務の選択肢もあり,診療手技研修,臨床・基礎研究,行政・政策連携を含めた幅広い経験を積むことが可能です.

 是非,循環器・腎臓・高血圧内科学教室に入局され,ともに,高価値の研究成果, 最適な医療, 医療人としての飛躍・発展を通じて,患者さん・社会に種々の成果を還元する,つまり,”From molecules to the whole body, and to the Society”の実現を目指しましょう.

8.大学院入学ご希望の方へ

「大学院医学研究科 病態制御内科学」でともに研究し,“心血管腎臓病すべてに克つ”ことを目指しましょう


 循環器・腎臓・高血圧内科学教室(循環器内科,腎臓・高血圧内科)は,日本高血圧学会を今から30年以上前に創立し,初代会長をした金子好宏横浜市大名誉教授を始めとした歴史と伝統を有する教室です.
その歴史的背景をもとに,現在では,当教室には横浜市立大学附属病院(福浦)の循環器内科/循環器病センター内科部門,腎臓・高血圧内科/血液浄化センター,および横浜市立大学附属市民総合医療センター(市大センター病院)の心臓血管センター内科部門,腎臓・高血圧内科/血液浄化療法部に所属する複数の研究グループがあり,お互いに協力し合いながら,基礎研究では特定の遺伝子や機能分子に着目し,また,トランスレーショナル研究・臨床研究では先進医療や独自性の高い診断技術・治療法に取り組みながら,ともに“心血管腎臓病(病態連関病)すべてに克つ”ための独創性の高い領域横断的な研究を遂行しています.

 したがって,実際の研究分野も基礎医学研究から臨床研究に至るまで,他方面にわたり,皆様の今後50年余にわたる医師人生の中の数年を費やすのに十分値する大学院です.
自らの研究マインドの育成や隠れた能力を発見し,国外留学のきっかけをつかめる可能性があります.
また,将来,臨床医となってもより信頼される基礎的思考のできる医師となれると思います.
上記のような背景のもと臨床的問題点や患者さんの立場に立脚して基礎から臨床にわたるまで研究ができるのが,病態制御内科学の大学院の特徴です.
循環器・腎臓・高血圧内科学教室(医学研究科 病態制御内科学)の大学院にぜひ入局され,ともに,高価値の研究成果, 最適な医療, 医療人としての飛躍・発展を通じて,患者さん・社会に種々の成果を還元する,つまり,”From molecules to the whole body, and to the Society”の実現を目指しましょう.


大学院入学に関する問い合わせ先
田村 功一  
Kouichi TAMURA, MD, PhD, FACP, FAHA, FJSIM

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学 主任教授
横浜市立大学大学院医学研究科 病態制御内科学 教授
横浜市立大学附属病院 腎臓・高血圧内科 診療科部長

〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9
横浜市立大学医学部 臨床研究棟 A棟3階 A365

TEL: 045-787-2800/2635/2633 (MPS 6326)
FAX: 045-701-3738




 

横浜市立大学医学部 循環器・腎臓・高血圧内科学教室  〒236-0004  神奈川県横浜市金沢区福浦3-9 A365  TEL:045-787-2635